コラム

記帳代行とは、外部における会計の専門家が帳簿作成や仕訳、税務申告などの業務を代行するサービスです。記帳代行を依頼すれば正確な記帳がスムーズにできるようになり、また税務調査時のリスクを軽減できるなどのメリットがありますが、費用がかかるといったデメリットもあります。そこで本記事では、記帳代行のメリット・デメリットや費用相場などについて詳しく解説します。

記帳とは、企業の取引内容を帳簿に記録する作業です。記帳を行うことで、企業の財務状況を把握でき、経営判断に役立ちます。また税務申告時の資料に使われますので、非常に重要な書類なのです。

記帳代行は、記帳業務を外部の専門業者に委託して代行してもらうことです。記帳代行を依頼すれば、企業は記帳業務にかかる手間や時間などのコストを削減できます。また記帳代行業者は税務の専門家であるため、正確な記帳を行える点がメリットです。

記帳業務に資格は必要？

結論から申し上げますと、記帳業務に資格は必要ありません。しかし、記帳業務は経営状況を把握するための重要な業務であるため、経験やノウハウが求められます。そのため、もし社内の従業員だけで正確な記帳が難しい場合には、専門家である記帳代行業者に依頼する方法がおすすめです。

記帳代行サービスを利用する主なメリットは、以下の４つです。

➀記帳業務の手間が削減される

記帳代行サービスを利用すれば、記帳業務の手間が削減されます。記帳業務は、日々の取引を帳簿に記録するため、手間や時間などがかかります。そこで記帳代行サービスに依頼すれば、そのような業務負担を大幅に削減できるのです。

➁コア業務に集中できる

またコア業務に集中できるメリットもあります。コア業務とは企業の中心的な経済活動であり、マーケティングや商品開発などが挙げられます。記帳代行サービスを利用すれば、記帳業務にかかる手間を省けますのでコア業務に集中できるようになります。

➂不正防止になる

記帳業務は企業にとって重要な業務ですが、専門性が高いため税務などで不正が発生するリスクも高いです。特に社内の担当者が少人数で経理業務を担っている場合は、内情を把握できる人間が限られるため、改ざんや不正が発生しやすい状況であるといえます。

税務面で不正が見つかれば、税務署などから指摘されて社会的信用に関わる可能性もあります。そこで記帳代行サービスを利用すれば、税務に詳しい専門業者などの外部の人間がかかわることによって、不正を未然に防止できます。

④記帳ミスを減らせる

不正だけでなく、記帳ミスを減らせるメリットもあります。規模が大きい企業ほど取引件数が多いため、記帳ミスが起こる可能性が高いと言えます。社内のリソースだけで記帳業務を十分に行えない場合には、記帳代行サービスを利用するのも一つの方法と言えます。

しかし、記帳代行サービスの利用にはデメリットも存在します。主なデメリットは、以下の４つです。

➀依頼費用がかかる

まず記帳代行サービスの利用には、依頼費用がかかるデメリットがあります。そのため記帳代行サービスを利用するかどうかは、コストパフォーマンスを考えることが重要です。自社の規模や経営状況などから、依頼すべきかどうか慎重に検討しましょう。

➁ノウハウが蓄積されない

ノウハウが蓄積されないデメリットもあります。記帳を外部に代行するため、社内の従業員にノウハウや経験が蓄積されません。記帳業務に関するノウハウは企業にとって重要な資産になりえますので、人材育成に力を入れている場合には従業員に経験を積ませる方法も良いでしょう。

また外部に依頼する場合でも、各社員が作成された帳簿について正しく業務の状況を把握できるように教育することも重要です。

➂セキュリティ上のリスクがある

記帳代行サービスでは企業の財務情報や個人情報を取り扱うため、セキュリティ上のリスクをチェックしましょう。社外に情報を提供するわけですから、一定のリスクは避けられません。

セキュリティ対策について確認するだけでなく、実績や顧客からの評判などで判断する方法がおすすめです。

④経理状況が把握しにくくなる

記帳代行サービスの専門家に任せきりにしてしまうと、自社の経理状況が把握しにくくなってしまいます。そのため記帳代行サービスを利用する場合は、記帳代行業者と密にコミュニケーションをとり、経理状況を正確に把握することが重要です。

記帳代行サービスには、さまざまな種類があります。そこでそれぞれのメリットや注意点などについて解説します。

記帳代行業者

記帳代行業者は、企業の記帳代行の専門業者です。そのため、ほとんどの業種の企業で記帳代行を適切に行ってくれます。記帳代行をピンポイントに外部委託するなら、記帳代行業者に依頼するのがベストでしょう。

税理士・会計事務所

税理士・会計事務所に、記帳代行を依頼する方法もあります。税理士・会計事務所は、税務の専門家であるため、税務面が気になる方におすすめです。また、税務調査に備えるためのアドバイスやサポートも受けられるメリットもあります。

会計ソフト

会計ソフトを使えば、パソコンで記帳業務を自動化できます。税務申告や決算書作成などの機能が搭載されているソフトもありますので、自社に合った製品を選ぶと良いでしょう。

フリーランス

フリーランスとは、独立して業務を行っている個人事業主です。記帳代行サービスを提供しているフリーランスは、費用を抑えて柔軟に対応してくれるメリットがあります。ただし、記帳代行業者や税理士・会計事務所と比較すると信頼性に劣る面がありますので、実績などから安心して業務を任せられるフリーランスを探すことが重要です。

記帳代行サービスを利用すれば、記帳業務にかかる手間や時間を削減して経営に集中できます。もし記帳内容や税務などで不安がある場合には、専門業者に依頼する方法がおすすめです。

そこで便利なのが、株式会社EPコンサルティングサービスが提供する記帳代行サービスです。多くの実績にもとづいた豊富なノウハウと経験から、正確な記帳代行を実施します。経理に関するアドバイスなども行いますので、お困りの際はぜひ一度ご相談ください。