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日本市場の魅力とは?~日本進出のメリットと課題~

会計・経理・税務

日本は世界でアメリカ・中国などと並ぶ経済大国であることから、ビジネスのグローバル化を目指す企業にとって魅力的な進出先の一つです。しかし、日本へ進出する際には言語や商習慣、法規制の違いなど、さまざまな課題に直面します。これらの課題を克服し、日本市場でのビジネスを成功させるためには、慎重な戦略と適切なサポートが必要です。

特に初めての日本進出においてはわからないことが多く、「日本での事業活動には具体的にどのようなメリットがあるのか」「進出時に便利なサポートサービスはある?」などと気になる方が多いでしょう。

このコラムでは、日本市場の特徴や日本進出のメリット、課題やリスク、そしてスムーズな事業展開を実現するためのサポートについてお話ししたいと思います。

日本市場の特徴と進出のメリット

日本は世界でも有数の経済大国であり、多くの海外企業にとって魅力的な市場です。営業・販売・マーケティング等の販売拠点としてだけではなく、研究開発拠点や地域統括拠点、金融拠点としても大変人気のある投資先です。これらの背景としては、以下のような点が日本市場への進出を検討する上でのメリットとして挙げられます。

• 整備されたインフラ:日本の交通網は新幹線や都市鉄道、道路網が発達しており、物流の効率性が非常に高いです。通信インフラも世界トップクラスで、安定した高速インターネット環境が提供されています。また、電力供給や水道設備などの基盤も整っており、事業運営において高い安定性を誇ります。

• 市場の規模と成長性:日本は世界第3位の経済規模を誇り、豊かな消費者層を抱えています。特に高品質な製品やサービスを好む傾向が強く、ブランド価値が高い商品が受け入れられやすい市場です。また、ヘルスケア、IT、環境技術など成長が期待される分野も多く、新規参入の機会が広がっています。

• 安定した政治・経済環境:日本は法律が明確に定められており、政府の政策も比較的安定しています。通貨の信用度も高く、金融システムが強固であるため、長期的なビジネス展開に向いている市場といえます。

• 高い技術力と熟練した労働力:日本の労働市場には、製造業やIT、研究開発分野で世界トップクラスの技術力を持つ人材が多く存在します。また、日本の労働者は品質や効率性を重視する傾向が強く、高い生産性を誇ります。

• 円安のメリット:近年の円安により、海外企業にとって日本市場への投資コストが低下しています。特に輸出型ビジネスや外貨収益が見込める業種では、為替レートの恩恵を受けることができます。

日本進出の際の課題やリスク

日本市場には多くの魅力があり、日本でビジネスを展開したいと考える海外企業は少なくありませんが、様々な課題によって足踏みしているケースも見受けられます。進出にあたっては以下のような課題やリスクにも注意が必要です。

• 言語や文化の壁:日本では英語が十分に通じるとは限らず、特に地方都市では日本語が必須となる場面が多いです。また、日本独自の商習慣やビジネスマナーがあり、これを理解しないと円滑な取引が難しくなる場合があります。

• 運営コストの高さ:日本の都市部は特にオフィス賃料が高く、人件費も他のアジア諸国と比べて高水準です。さらに、法規制対応や社会保険料の負担もあり、運営コストがかさむ可能性があります。

• 人材確保の難しさ:国際的なビジネスに精通したバイリンガル人材の確保は競争が激しく、採用に時間とコストがかかります。特に技術系や専門職の人材は需要が高いため、慎重な採用計画が求められます。

• 複雑な法規制:日本の会計・税務、労働法などの法制度は詳細で厳格です。これを適切に理解し、遵守しないと罰則や事業運営のリスクが高まります。

スムーズな日本進出を実現するためのサポート

これらの課題を乗り越え、スムーズに日本市場へ参入するためには、パートナーとの連携や専門的なサポートサービスを活用することが有効です。

• 日本企業との戦略的提携:日本企業と提携することで、市場のニーズを把握しやすくなり、日本の消費者や取引先との信頼関係を構築できます。また、現地企業のノウハウを活用することで、事業展開のスピードが向上します。

• 市場調査やローカリゼーションのサポート:日本市場で成功するためには、現地の消費者の嗜好を把握し、商品やサービスを適応させることが重要です。市場調査やマーケティング戦略の策定を専門機関と連携して行うことで、競争優位性を高めることができます。

• 法人設立支援:日本での法人設立には、会社登記や各種届出が必要となり、法的要件をクリアするためのサポートが重要です。専門家のアドバイスを受けながら、スムーズな立ち上げを進めることができます。

• バックオフィスサポートサービス:会計、税務、給与計算、人事管理などの重要なビジネス機能をアウトソーシングすることで、企業は日本の規制環境を乗り越え、コアビジネス活動に集中することができます。

適切な戦略と専門的なサポートを活用し、日本市場での事業展開を成功に導きましょう。

株式会社EPコンサルティングサービス(以下、EPCS)と税理士法人EOS (以下、EOS)が提供するバックオフィス支援サービス

EPCS及びEOSでは、日本市場へ進出する海外企業向けに、法人設立支援、会計・税務サービス、給与計算・社会保険管理などのバックオフィス支援サービスを提供しています。設立時から運営段階までのバックオフィス支援を通じて、お客様の日本での事業が円滑に運営されるようサポートいたします。

日本進出には多くの機会がある一方で、課題も少なくありません。しかし、適切な戦略と専門的な支援を活用することで、成功の可能性を高めることができます。EPCS及びEOSのバックオフィスサービスを活用すれば、日本市場での事業展開をスムーズに進められること間違いありません。是非お気軽にご相談ください!

山口 浩一

山口 浩一Koichi Yamaguchi

ACCTソリューション事業部 マネージャー 営業担当 BBSでの経理実務・コンサルティング経験を経て、2010年EPコンサルティングサービスに入社。2017年より営業を担当。

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